
AIとインフラをつなぐ:エージェント型ネットワーキングを実現する Megaport MCP Serverのご紹介
- Ai and tools
- 2026年6月5日
Megaport MCP Serverが、自然言語によるネットワークインフラへのアクセスを通じて、 AIを活用したエージェント型ネットワーキングをどのように実現するかをご紹介します。
執筆:Miwa Fujii、コミュニティマネージャー - Terraform、およびRyan Tucker、ソリューションアーキテクト
クラウドネットワーキングの時代に、私たちはポータルでの手動設定から、Terraformを使うInfrastructure as Code(IaC)へと移行してきました。しかし、次のフロンティアは単なるコードではなく、インテリジェンスです。
このたび、Megaport MCP Serverのオープンベータ版をリリースしました。AIエージェントが自然言語を通じてMegaportのインフラを理解できるようにすることで、「エージェント型ネットワーキング」の実現に向けた重要な一歩となります。
Megaport MCP Serverは現在、読み取り専用です。ただし、今後はリソースの統合管理に対応し、慎重に段階を踏むデプロイ戦略を支えるよう進化する予定です。
MCPサーバーの仕組み
Model Context Protocol(MCP)サーバーは、大規模言語モデル(LLM)とMegaport APIなどの外部システムをつなぐ橋渡し役です。MCPサーバーは、LLMがAPIとやり取りするためのツールを提供するため、お客様が独自の連携機能を構築する必要はありません。
Megaport MCP Serverとは?
Megaportは、ネットワークサービスのプロビジョニング、管理、監視を自動化するための包括的な公開APIを提供しています。お客様は、Megaport Portal、Terraform、またはAPIとの直接連携を通じてこれらのエンドポイントを利用し、インフラを効率的に管理できます。
お客様の操作を簡素化するため、Megaport MCP Serverは、APIを標準化された検索可能なLLM向けインターフェースに変換するミドルウェアレイヤーを提供します。これにより、Claude、Copilot、GeminiなどのAIコーディングアシスタントが、開発環境から直接Megaportインフラを照会・管理できるようになります。また、Megaportサービスをエージェント型のネットワーク監視・管理プラットフォームに統合できます。
なぜ重要なのか:エージェント型ネットワークの台頭
多くのネットワークエンジニアは、ドキュメント、ロケーションID、接続エンドポイントと容量、IPアドレスとASN、そして関連するすべての状態やメトリクスの情報を照合するために、何時間も費やしています。エージェント型ネットワーキングは、ワークフローを自ら実行することから指示することへと変えます。
Megaport MCP Serverでは、Claude、ChatGPT、GeminiなどのLLMを通じて、自然言語でネットワークインフラを管理できます。これにより、高度なプログラミング知識がなくても、サービス状態のリアルタイム照会、レイテンシの診断、使用状況の比較が可能になります。
Megaport MCP Serverは、診断を自動化するためにオブザーバビリティツールと組み合わせたり、VS Codeなどの統合開発環境(IDE)やSlackなどのコミュニケーションプラットフォームに組み込んだりできます。このエコシステムにより、エンジニアは普段の作業環境内で帯域幅を監視し、接続性を検証できるため、ネットワーク管理とトラブルシューティングが大幅に効率化されます。
例えば、AIエージェントに次のように依頼できます。
「アッシュバーンのAWSインスタンスと東京のプライベートデータセンターの間に、10 Gbpsの接続が必要です。MCRを使い、接続を冗長化したいと考えています。この目的を達成するためのロケーションと必要なコストを提案してください。」
Megaport MCP Serverを使うと、AIは単にコマンドを推測するわけではありません。アッシュバーンと東京のPoPを調べ、適切なMegaport MCRのロケーションとコストを特定し、必要な情報を提供します。
ネットワーク診断に時間を費やすこともあるでしょう。その場合は、次のように質問できます。
「ブリスベンのPortから、接続されているVXCを介してAzureにデータが送信されないのはなぜですか?」
Megaport MCP Serverからの提案は、問題の迅速な解決に役立ちます。また、MCPサーバーにより、Megaportサービスを他のインフラとともにエージェント型ネットワークプラットフォームへ統合できます。複数のシステムのデータを組み合わせることで、環境全体のトラブルシューティングと最適化を加速します。
Megaportのソリューションアーキテクト(SA)およびテクニカルアカウントマネージャー(TAM)との連携
今回のリリースは、新しい技術ツールだけでなく、人に関するものでもあります。Megaportのお客様、ソリューションアーキテクト、テクニカルアカウントマネージャーの連携を強化する重要な一歩です。
SA、TAM、お客様にAIで強化されたツールを提供することで、トポロジーを定義するまでの時間を、数時間から数秒へと短縮します。
今すぐ始める
Megaport MCP Serverのドキュメントが公開されました。ワークフローの自動化を目指すDevOpsエンジニアにも、インフラにおけるAIの未来に関心があるネットワークアーキテクトにも、Megaport MCP Serverがその入り口となります。







